1/23/2024

Marijke

Marijke, color pencil on paper, 29.7 x 42 cm, 2024

2週間に1度くらいの頻度で、マライケという82歳のオランダ人女性と蘭語会話の練習をしている。蘭語を学習中の移民とボランティアで言葉を教えたい現地人をマッチングするサービスを通して、去年の秋頃に知り合った。
正直言って私は高齢者と話すことに慣れていない。昔からの習慣があってか礼儀よく良い子な態度を取らないとと思ってしまい、どうもガチガチに緊張してしまう。そんな私がマライケと定期的に雑談を楽しめているのは何より、彼女と出会った日、何かの話の流れでふと彼女が「私があなたより上とか、あなたが私より上とかない。私たちは対等。」と言ったことが大きい。面と向かって年上の人に、しかも私の祖父母くらいの歳の人にそんなこと言われたことがなかった私に、それはカウンター体験だった。

普段の会話にでてくるのは、お互いの近況、過去、家族やフェミニズム、政治など。マライケは昔アムステルダムで写真のギャラリーを経営していて芸術好きなので、アートの話もちょこちょこする。



昔のマライケ

日本に生まれ5人家族の中育った在日コリアン3世の私と、オランダで第二次世界大戦中に生まれ10人以上の兄弟と育ったマライケ。私たちがアムステルダムで出会って、こうして精神的な繋がりを感じながら会話できる時間は宝物。